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虫垂炎の治療は炎症の進行度によって異なる

虫垂炎の治療は、炎症がどれだけ進んでいるかによって異なります(進行度別の名称については下記ご参照下さい)。

同じ虫垂炎でも、カタル性虫垂炎の場合は、再発の懸念が残ります(再発の可能性について)が、抗生物質での治療が可能です。蜂窩織炎性虫垂炎や壊疸性虫垂炎まで進行した場合は、手術が必要になります。

虫垂炎の進行度一覧

進行段階 状態
カタル性虫垂炎 初期の虫垂炎。虫垂が炎症をおこして少し腫れている段階です。
蜂窩織炎性虫垂炎 炎症が少し進んで、内部や表面に膿がみられます。
壊疸性虫垂炎 さらに炎症がすすみ、虫垂の壁が腐ったり、破れたりしている状態です。

手術について

手術

典型的な急性虫垂炎であれば、早期の虫垂切除が一般的です。全身あるいは部分麻酔を行い、虫垂を切除する手術を行います。炎症が広がっている場合は、盲腸や回腸も切除することになります。手術には、開腹手術と腹腔鏡手術があります。

開腹手術


腰椎麻酔あるいは全身麻酔のもと、おなかを切り開いて虫垂を取り除きます。炎症が軽ければ切り開いた腹壁の手術のきずを一時的に縫い合わせ、おなかを閉じます。通常、1週間後に抜糸がおこなわれます。

ただ、炎症が注意の周囲の臓器や周囲に及び、腹膜炎を起こしている場合には、虫垂周辺の膿汁や腹水を取り除き、おなかの中を十分洗浄して、その部へ腹腔内の浸出液を体外に誘導し排出するための管を入れて起きます。この処置にょり、手術後にも膿汁や膿瘍形成(おなかの中に膿がたまる)などの術後合併症を防ぐことができます。管をいれるときは、傷口を縫い合わせず、開いたままで治します。管をいつ抜き取るかは、患者の状態によって異なりますが、通常開いた傷が治癒するまで2~3週間を要します。

開腹手術の切開の方法には2通りあります。双方利点と欠点があり、虫垂炎の状態を見て切開方法が決定されます。医師の腕だけで切開方法が決まるわけではありません。

切開法 内容
交叉切開 利点は、手術後の傷がきれい、傷が下着にかくれやすい、術後の腹壁瘢痕ヘルニアがおきにくい、助間神経損傷が少ないなどがあげられます。
欠点としては、術中に傷を広げるのが難しく、炎症の激しい虫垂炎には適さないということがあります。
傍腹直筋切開 交叉切開の反対の利点・欠点になります。

腹腔鏡手術

全身麻酔後、お腹に入れる内視鏡を使って、モニターをみながら行う手術です。3ないし4つの小さい孔をあけ、そこから内視鏡を入れて、ガスを腹腔内に入れて十分に腹腔内を広げ、テレビモニターで観察しながら虫垂が切断されます。3~10mmの傷が3~4つできますが、傷は小さくあまり目立ちません。
痛みや術後の傷のトラブルも少なく、早く退院できるのが特徴です。しかし、炎症の激しい虫垂炎や過去に腹部の手術を受けたことがある人には向いていません。

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